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邪宗門

ネオンホールで演劇「邪宗門」を観た。
ストーリーはよくわからんかったが
(大体はわかったよ。細かい人間関係がわからんかった)
そんなことはどーでもよいと感じた。
すごいものを観たことには違いない。
それだけパワーとエネルギーがあった。
歌とダンスに圧倒的な熱があって
ロックンロールだなと感じた。
演劇なのにグルーヴ感があっただよ。
シーンが変わるごとに
演出の中沢清さんのカチンコやドラが鳴るんだけれども
その一音、ひと声ですらロックンロールしていた。
ライヴを観に行ったみたいだったよ。
エイトヤマザキさんの歌もロックンロールだったし
チキータ北島さんや日香里ちゃんのダンスも
ロックンロールだった。
いいグルーヴで気持ち良かった。

それとこんなことを書くのは失礼だけれど
音響や照明が役者さんと息ぴったりでゾクゾクした。
演劇をやる人にとっては
当たり前のレベルなのかもしれないけどね。
あとみんな悔しいくらいの好演だったけれど
やっぱりクランシー京子さんとアロ~ハ太郎さん、
ミズタマリさんはすごい役者さんだなと思った。
尾崎真くんの擦れてない感というか
巧い下手だけでは語れない良さも魅力的だった。
おっかさん!って叫ぶところ良かったもんなー。
ラスト、演劇から現実世界に
引き戻されるシーンも良かった。
如月はつかさんが発していたセリフが熱かった。
俺も負けてらんねえと思った。
つまり脚本書いた寺山修司にも負けてらんねえなと。
そこのきみ、笑ったな。
今に見てろよ、きみがぶっ飛ぶくらいの
小説書いてやるんだから。
まだ何年もかかるだろうけれども
(もしかしたら数十年かかるかもしれんけれども)
負けないもの書いてやる。
そんなふうに思った。
そして、大ラス、自己紹介のように
一人一言ずつ叫んでいくシーンも印象的だった!
短いけれど演劇や人生に対するその人なりの
メッセージが込めらていてグラッときた。
泣けたよ。
涙が出たのは強烈な照明のせいだけではない。
明日の花組の人びとはなんて叫ぶのだろう。
観に行けないのが残念だ。

今晩は奥さんが実家に帰っているので
邪宗門の余韻に浸りたいと思い
ひとりでワイン一本開けた。
まだ全然飲み足りねー。
本日の出演者の皆さんとグラスを接触させつつ
どこのシーンが良かったとか
あのセリフがぐっときたとか話したいけれども
俺は人見知りな上、極度の口下手だから
この感動、伝わんねえんだろうな。
この文章ですら拙いし。
とにかく俺が言いたいのは
実に感動したということである。
この思い、届け、邪宗門に関わった人びとに。
今日はもう寝る。
この興奮で眠れそうもないが。
by nkgwkng | 2012-11-18 01:37 | 雑感<日記>
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