【400字小説】12月

くしゃみで目を覚ました。
星野くんとLA旅行に行く、
カラーの夢を見た。

それはクリスマス。
NBA観戦のハーフタイムだった。
大型スクリーンに口髭の星野くんと
ミッキーマウスの耳をつけた私が
映し出されてびっくりしていたら、
星野くんが指輪を差し出した。
「僕と結婚してくれる?」と
言ったのだろうけど、
会場が星野くんのアクションに反応して
すごい歓声をあげたので聞こえなかった。
前半終了間際にホームの
レイカーズが逆転した時の盛り上がりより、
ものすごかった。
言ったこともわかっていないのに
「もちろん」と耳元で答えた。
そしたら星野くんはキスをしてきて、
でも彼の口髭が鼻をくすぐって
思わずくしゃみ。

それで夢から覚めたのだった。
隣に星野くんはいなかった。
なぜか胸騒ぎがした。
夢がリアリティのあるカラーだったのは
メガネをかけたまま眠ったせいかもしれない。
暖房が消えていてベッドから出られなかった。
もう二度と星野くんに会えない気がした。

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by nkgwkng | 2017-11-27 23:59 | 400字小説
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