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やぼー

家族で紅白見てる。
できればガキの使いが見たいんだけれども。
年末年始の独特の雰囲気が苦手だったけれど
それに合わせられる自分になりましたとさ。
大人になったのね。

今年は病気をするし
10kgくらい太ったし
いいことは少なかった。
人生でワースト3に入る厄年でした。
来年は小説で賞を獲って
戯曲賞も獲りたい。
脚本の書き方もまだわからないけれども。
ダイエットも成功させるのだー。
そんな野暮な野望を心に刻み年を越したい。

知り合いの皆様も
そうでない皆様も
良いお年を。
そして来年がお互いいい年でありますように。

びば。
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by nkgwkng | 2010-12-31 20:57 | 雑感<日記>

【400字小説】物思い

昨日が仕事納め、その流れで忘年会。
帰ってきたのは4時頃で昼過ぎまで眠っていた。
顔がむくんで(ひどい顔だ)と
誠治は鏡を見て思う。
目が覚めてもまだ酒が残っている気がした。
簡単に朝食兼昼食を済ませた後、
年賀状書きを行う。
(今年は幸せだったか)などと
思いながら宛名書きする。

(そもそも幸せってなんだろうな)

今年芽生えそうだった二つの恋は
どちらもきれいさっぱり散ってしまった。
(あのコどうしているかな)などと
思いにふけったら字を間違えた。
そういえば某戯曲賞に送ろうと思って書き始めた脚本が
夏に投げ出されたままだ。
原稿用紙100枚くらい書いたところでストップ。
(俺はこんなもんじゃない)と思うが
多分きっとそんなものだろうと覚めた誠治自身もいた。

(等身大の自分自身を知りたい。
そうしたら余計な高望みをして
無駄に自分の実力のなさを嘆くことはないのに)

また書き損じ。
年賀状書きは一向に進まない。■
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by nkgwkng | 2010-12-30 15:11 | 400字小説

【400字小説】ひとりの冬

恵理は27歳。
彼氏いない歴半年とちょっと。
前の彼氏とは浮気が原因で別れた。
向こうの浮気。
ケンカ別れ。
だから恋愛はしばらく結構。
どっちかっていうと、うんざり。
とはいえ、さすがにクリスマスは寂しくなった。
だけれど、駆け引きとか面倒臭い。
やっぱり一人の方が気楽だ。
基本的には一人がへっちゃら。

ただ灯油缶を持つときだけ
男手の必要性を感じる。
ホームセンターで灯油を入れてから
車までの数メートルの距離が重い。
家に帰って、車から灯油缶をおろすのがつらい。

「俺持つからいいよ」

別れた彼氏がそう言って
灯油缶を持ってくれたことをよく思い出す。
手の甲の浮き上がった血管や、
右手一本で軽々とそれを持つ様を。
一人で冬を迎えて、
18リットルの灯油缶を両手で持つたびに、
彼の存在を大きく感じる。
嫌な記憶まで思い出す。
灯油は堪える。
それは失恋の重さ?
(まだ引きずっているのかなあ)と
恵理は自嘲するしかないのだった。■
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by nkgwkng | 2010-12-29 18:09 | 400字小説

【400字小説】ろくでなし

祐樹が怒鳴りつける。

「何、人のケータイ勝手に見てんだよっっっ!」

美晴の手からケータイをもぎ取ろうとするが
抵抗されて奪うことができない。
それどころか、美晴に折りたたみ式のケータイを
へし折られた。

「このサイテー男!」

美晴が泣き叫んで
折れたケータイを投げつける。
それが祐樹の顔に当たる。
至近距離で。
祐樹はカッと来て思わず手が出た。

バチンッ。

平手打ちがクリーンヒット。
美晴はうずくまって泣き始める。
嗚咽。

「……信じてたのに」

すすり鳴く美晴を祐樹が蹴る。
怒りが治まらず自分をコントロールできない。
わき腹を蹴られた美晴はううぅと悶絶する。

「……ったいに許さないから。出て行って」

痛みを堪えて美晴は下から祐樹を睨み付けた。

「ケータイどうしてくれるんだよっ」

「自業自得でしょう!……早く出て行け」

祐樹は壊れたケータイを拾って
部屋を出て行った。
捨て台詞を吐いて。

「お前なんかより大切な写真やメールが
たくさんあったんだよ、ばかやろう」■
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by nkgwkng | 2010-12-28 15:49 | 400字小説

【400字小説】期待

結菜を待っている。
彼女が功也の部屋にやってくるのは今日が初めて。
まだそんな関係ではないけれど、
一応避妊具も買った。
念のため。
夏着を仕舞った衣装ケースの奥に隠してある。
90パーセントそういう事態にはならないだろう。
まだ「さん」付けで呼んでしまう仲だから。
と思いつつ期待してしまう功也がいる。

一方で、できればもう少し心を許しあってから
関係したいと思う功也もいる。
せめて呼び捨てで呼び合える仲になってからしたい。

現在の「したい」気持ちは
どちらかといえば下心に近いことは自覚している。
だからこそ、それが愛情に傾いてからするのが
誠意というものじゃあないかと功也は思う。
功也は真面目でいいヤツだった。

もしもそういう場面になって「アレ、つけて」と言われて
スムーズにコンドームが出せたら、
自分の下心を彼女に
見破られてしまうんじゃないかという恥ずかしさもある。

それでも期待してしまう。

彼女を待っている。
悶々としながら。■
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by nkgwkng | 2010-12-27 17:55 | 400字小説

【400字小説】猫が笑う。

加奈をタクシーから降ろして
それでバイバイのはずだった。
しかし、タクシーが再び走り出した次の瞬間に
ケータイが鳴る。
「サイフ、タクシーに忘れた」と加奈。
確信犯。

そんなふうにして一成は
加奈の部屋にあがった。

酔っ払って、投げ捨てるように服を脱ぐふたり。
「寒いね」と加奈は裸で微笑んで、
ファンヒーターのスイッチを入れる。
一成はその陰影のある背中を噛んだ。

「痛いよ」

「じゃあこれは」と舌を背中に這わす。
「くすぐったい」と加奈は笑った。

そのとき一成の踵を家猫がかじる。
猫がいるとは話の流れで知ってはいたが
突然の噛み付きに驚いた。

「ひどいあいさつだな」

「あ、ごめん。
さくらちゃん、お客さんに
そんなことしちゃだめです」

ペタンと絨毯の上に
女の子座りした加奈の膝に猫が座る。
加奈の胸は大きくはなかったが、
乳首が小さく形が整っていて美しかった。
「寒い」と言って毛布を被る加奈。
「俺も入れて」と裸の一成もそこへ入る。
猫が「にゃ」と鳴いた。■
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by nkgwkng | 2010-12-26 22:44 | 400字小説

【400字小説】どきゅん

「付き合ってほしい」とは言われていない。
だけれど、クリスマスにふたりっきりってことは、
つまりそういうことなんだろうと
紗和は思った。
てゆうか、思うようにしている。
高級なレストランじゃなくて、
いつものフツーのファミレスでの食事だから
不安になったけれど。
大切にされていないんじゃないかと。

「25日ってもうクリスマスってカンジしないよね?」

健一郎がそう言って
デミグラスソースをハンバーグにつけたあと、
それを口に入れる。
「クリスマスってイブの方が盛り上がるよね?」と健一郎が続けて話す。

「正月休みとかもさ、休みの前の夕方くらいが一番楽しい。
休み入っちゃうとあっという間」

もしかして昨日は違う女の子と一緒だったんだろうか。
そう思って不安になったとき、急に声を掛けられた。

「あれ? さわじゃん!
何してるの、こんなところで?」

友人の美代だった。
美代は健一郎を見る。
紹介しようと思ったけれど
「友達の」というべきか
「彼氏の」と言うべきか迷った。
すると健一郎が言った。

「さわとお付き合いさせてもらってる渡部です」■
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by nkgwkng | 2010-12-25 20:51 | 400字小説

金曜は

このところ400字小説しか書いてない。
長編の構想を固め中。
そちらの見通しがついたら
400字の毎日更新は無理になるだろうけれど
日記というかこういう雑感だけは
続けていきたい。
誰も読まなくなるだろうが。

来年やりたいことは
まず何より病気を治すこと。
脚本を書くこと。
長編小説書いて文学賞に応募すること。

明日、「門前暮らしのすすめ」のオーディションなんだなあ。
病気のことがあるから
オーディション受けないことにしたけれど
当日のチケットもぎりでもいいから
スタッフで関れたらいいなあと思っている。
演出家さんの横について
演出の勉強ができたら最高なのだが。
ちょっとまだ無理だろうな、体調的に。

というわけで毎週金曜は雑感を書きます。
400字はこちらで更新しますよ。■
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by nkgwkng | 2010-12-24 21:06 | 雑感<日記>

【400字小説】夢を買ったら、

宝くじ当たった。
3億円。
仕事辞めた。
工場の仕事。
車の借金払った。
少し広い部屋に引っ越した。
食べたことのない高級料理(と呼ばれるもの)を食べまくった。
少々太った。
テレビを買い換えた。
最新型のパソコンを買った。
興味もないデジタルカメラも買った。
iPhoneにしてみた。
競馬に10万つぎ込んで負けた。
キャバクラ行った。
女を買った。
そのことがバレて妻と離婚した。
財産分与のことでモメた。
子どもの親権を奪われた。
「金があるからまあいいか」と思った。
父と母の家をリフォームした。
父も母も仕事を辞めた。
親戚が増えた。
新しい彼女ができた。
彼女はもちろん俺の金が
目当てでしかない女だ。
そんなことわかっていたけれど、
理由はどうであれ
尽くしてくれる女であれば良かった。
新しい友達が増えた。
古い友人が減った。
ある友人は「お前変わったな」と舌打ちした。

これは全部芳徳の妄想。
こんなつまらない夢なら
買わない方がいいと思った。■
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by nkgwkng | 2010-12-23 18:19 | 400字小説

【400字小説】世界で一番、

婚姻届を出しに来た。
市役所に。
秀己とひとみは手を繋いで自動ドアを通った。
浮かれ気分で。

「役所の人たちにスタンディングオベーションで
『おめでとう』とか言われたらどうしよう」

それくらい馬鹿げた会話をしながら。

窓口に婚姻届を出す。
「あちらで掛けてお待ちください」と
役人はそう事務的に言って受け付けた。
待合は平日のわりに込み合っている。
スーツ姿のサラリーマンや子連れの女性、
老夫婦や作業着姿の若者などで。

「なんか夢みたい。
私たち本当に結婚するんだね」

「まだ実感わかないよ」

そんな秀己とひとみは手を握り合ったまま。

しばらくして秀己が持った番号札の番号がコールされる。
予想通り役人はお祝いの一言もなく
淡白に事務手続きした。
それで終わり。

だけれども秀己とひとみには関係ない。

「結婚おめでとう!」

ふたりきりのエレベータの中で抱き合った。
その瞬間だけ、
世界で一番幸せで馬鹿げたカップルだった。
それから10年後のふたりなど想像できずに。■
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by nkgwkng | 2010-12-22 17:03 | 400字小説