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しゃかいふっき。

病気で夏から休職していたんだけど
今日が復帰初日だった。
会社ではいろいろな年代の人がいるし、
もちろん全員と心通っている仲ではないのだけれど
「無理しないでね」とか
「大丈夫?」とか気を遣ってもらって
涙出そうになった。
会社の皆様に恩返ししたいけれども
なにもできない。
仕事がんばるぞ。
それしかできないもんねえ。
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by nkgwkng | 2011-01-05 18:18 | 雑感<日記>

【400字小説】好きだった

酔っ払っていたせいもあるだろう。
言わずには言われない気分だった。
同級会。
10年ぶりの再会。
卓美がトイレに席を立ったのを見計らって
晃も腰をあげた。
トイレの前の細い廊下で晃は後ろから卓美に声を掛けた。

「久しぶり。話したかったんだけれど
席離れてたから話せなくて」

「高橋くんは変わらないね」

「箕輪さんだって」

「私はだめだよ。高校の頃と比べて随分太った」

確かに晃は卓美を見てふっくらしたと思ったけれど
「随分太った」ようには見えなかった。

「相変わらずかわいいよ」

アルコールが入っているから言えるセリフ。
調子に乗って続けて言う。

「俺、高校のとき、箕輪さんのこと好きだったんだ。
それが言いたくて」

急に卓美の表情が固まる。
口元から微笑が消えた。

「何、急に」

卓美は怒ったように無表情で言った。

「あ、ごめん。怒らないで。
驚かせるつもりはなかったんだ」

「今更だよ、そんな」

居酒屋独特の騒音が耳を覆うように響いている。■
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by nkgwkng | 2011-01-02 13:58 | 400字小説

【400字小説】ありがとう

「りんご、むく?」

「いらない」と篤が言う前に
立ち上がる秀子。

「お母さん、もう食べられないし座っててよ。
それにさっきからろくに食べてないでしょ」

テレビではバラエティ番組。
お笑い芸人がグルメリポートを
面白おかしくやっていて
順太郎はそれを見て大笑いしている。
父のそんな姿を見るのは意外だった。
昼、駅に迎えに来てくれたときも、
家までの車中はしゃべりっぱなし。
いつもは無口な父親なのに。
順太郎も秀子も息子の帰省に
テンションがあがっているようだった。
晩御飯は食べきれないほどのご馳走。
重箱に入ったおせちや
篤の好物のコロッケ山盛りなど。
コップが空になる前に順太郎がビールを注いでくる。

「手酌でいいから俺のペースで飲ませてよ」

そう言うと「そうか」と残念そうに
順太郎は口を尖らせた。
「ところで彼女はできたの?」と切ったりんごを
テーブルに置く秀子。

「うるせえよ」

照れくさそうにはにかんで篤はビールを飲んだ。■
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by nkgwkng | 2011-01-01 12:43 | 400字小説