「余裕のよっちゃんだよ」って わざとダサい昭和語使って 笑ってたヨッシーは、あの女に殺された。 てゆうか自殺。 何に思い悩んでいたのか 誰も知らなくて、 あの女の陰湿な暴言に苦しんでいたこと、 愚痴りもしなかったから、 自爆だと結論付けられて。 「何かに苦しんでいたこと、 気づいてあげられなくてゴメン」 と苦しむ友人もいた。 でもさ、隠していた ヨッシーが悪いんだよ。 自分を殺す選択をした ヨッシーを責めるべきなんだよ。 後悔するなら、まずヨッシーを叩け。 人生は「余裕のよっちゃん」 なんかじゃない。 みんな苦しいんだ。 多分、ヨッシーは人よりも 一生懸命生きすぎていたね。 バカ正直でずる賢さからは 海王星ほど離れていた。 ニュース番組に蔓延する 金に関する汚職事件。 結局、人生、金なのか。 「貧乏だけれど幸せだよ」って ヨッシーは言ってたはずなのに、なんで? やっぱり幸福なんかじゃなかったんだ。 嘘つき、見栄っ張り。 全力でぶん殴りたいから生き返って。 ◆◆◆
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by nkgwkng
| 2023-03-21 07:00
| 400字小説
志村けんが亡くなったのは悲しくて、 もう3年も前? 癒えることのない喪失感。 埋まることのない非現実さ。 ドリフターズは長さんの不在が 大きかったけれど、 いよいよもう再結成されることは ないんだって実感。 悲しくないよだなんて 強がり言ってるのは誰だ?! いい湯に入って、あははんしたかったな。 志村けんの功績について 今さらきみと話そう。 男の子も女の子も関係なく、 全員集合に夢中になったっけ。 きみはそうでもないって?! 最近、嫌なことがあって メンタルがボロボロなんスよ。 きみに電話するのは下心もあるけれど、 助けてほしいって、 まあ、自分でなんとかするしかないのは、 わかっていますけど。 「志村けんって死んだんだっけ?」 ってなかがわよしのが言ってて草。 あの人は何なの?! ろくに正しい日本語文法で 文章書けない輩。 正直言って、うざったいよ。 志村けんが死んじゃったのはさ、 受け入れないと。 事実をいつまでも直視しないようじゃ、 ひげダンスも踊れない。 ◆◆◆
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by nkgwkng
| 2023-03-20 07:00
| 400字小説
恋のキューピットになれたのなら本望。 わたし自身の気持ちなんて、 友情よりもちんけなもの。 晴斗と望結が結婚するって。 別に傷つきはしないよって、 自分に言い聞かせる、強がり。 わたしだけ恋愛迷子。 まわりの友だちは結婚していき、 独身同盟を約束していた最後の 友人・望結にも裏切られて(涙)。 「おめでとう」って 心の底から言えない自分がいた。 そんな卑屈な性格なはずはないって 認めたくなかった。 晴斗とはいまだにLINEする仲で、 望結にも公認。 ライバルになるって、 最初から思われていない存在、すごく悔しい。 そもそもTwitterで結婚を知ったんだけど、 せめてLINEでいいから 先にわたしに知らせて 欲しかったなあって、ひねくれて。 恋の矢を放ったのは晴斗でも 望結じゃなくて、わたし。 100点の的を射てしまって、 愚かだったなあ。 どうせ望結と疎遠になるんだったら、 晴斗にアタックすれば良かった。 自分は純白な心の持ち主ですよって、 どの顔で言うんだよ。 ◆◆◆
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by nkgwkng
| 2023-03-19 07:00
| 400字小説
「もう終わりにしたいの」って妻が。 もう結婚して30年なのに、 なんで急に離婚を切り出すんだ云々と 問い詰めようとしたら、 察した彼女は「違うの、死にたいの」 って言うから驚きは隠せるわけがない。 仕事が辛いのかとか、 俺といるのが辛いのか 訊こうと思ったけれど、 無神経だったらアレだし、 とりあえず「うるおい館でも行く?」 ってことを言っていた。 温泉に行けば、悪い気持ちも 鎮まるんじゃないかって。 うるおい館なら、ご近所だから気軽に行けるし。 野暮だったらごめんだけど。 そしたら「温泉じゃなくていいから、 一緒にお風呂入ってくれる?」 って言うのでまたしても、驚愕。 息子は大学進学で上京して3年。 それよりも前から、体を重ねていない。 一緒に浴室に入るなんてことは、 新婚時代から遡ってもなかった。 「狭くて嫌だよ」と怯んで言ってしまって、 でも妻は「ラブホテルに行けばいいじゃん」って言うから、 「もう終わりにしたい」って思ってしまった。 ◆◆◆
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by nkgwkng
| 2023-03-18 07:00
| 400字小説
バダサイが「全員わからせてやる」って言ってて、 そんなことを野心にしないわたしは 年を取りすぎたのだなあって。 初稿を書きあげてから、半年、 放置したままの長編小説。 自費出版で売るのか、 文学賞に応募するのか決めてないから。 今日が最後の夏の日だったら良いのに、まだ冬で。 少しは春の兆しがある日もないことはないけれど、 朝は布団から出られない。 「なかがわさんはプロを目指してください」 って、別れ際に言われたあの日の言葉を忘れてない。 でもさ、プロになるってことは 自分を切り売りするってこと なんじゃないかって、怯えている。 そんな覚悟もできないのか って言われたら、それまで。 「知らねえよ」って抗う自分も、ここに。 発表するアテのない長編小説は どこへ行けばいいのだろう。 この目で、生き場所/逝き場所を探している。 わからせる必要はないけれど、 ただどこかには存在したい。 見えないなあってあくびをしたら 『BUDS MONTAGE』が流れて、高揚。 ◆◆◆
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by nkgwkng
| 2023-03-17 07:00
| 400字小説
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