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【イースタン×ザゼン小説】イキル、と、シヌ/100

100
「じゃあ、ライブ楽しみましょう」
イキルは場外に設置された物販コーナーへ向かう。
「あ、ちょっと」というシヌの躊躇いはイキルに届かない。
数秒間、半分に減った生ビールを両手に持って
イキルの背中を見つめていた。
(なんていい人!)とシヌは感激していたのと同時に
もう会えないかもしれないことに寂しさを感じていた。
今、物販コーナーまで行けば、
彼にまた声を掛けることができるだろう。
でもなんて声をかければいい?
「連絡先を教えてください」と言えばいいのだろうか?
でもそれは浮気かもしれない。
ビールを待っている彼氏のことを思ってシヌは
混雑するフロアへと入って行った。(続く)
by nkgwkng | 2014-07-12 00:00 | eastern×ZAZEN @J
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